ハロー効果・初頭効果とは?ビジネスへの活用例を徹底解説!

人はモノを購入する際、価格、商品・サービスの内容、タイミングなど、あらゆる要素を考慮した上で購入しています。どの要素の影響を大きく受けているかは、人によって異なりますが、多くの場合、多くの影響を受ける要素の1つに「ハロー効果」があります。

今回は、この「ハロー効果」に合わせて「初頭効果」について解説していきます。

ハロー効果も初頭効果もビジネスで幅広く用いられているため、「コレもそうなの!?」といった事例もあるかと思います。

ハロー効果・初頭効果は広く応用が効くため、ぜひ最後までご覧いただき、ご自身のビジネスに役立ててください。

ハロー効果

ハロー効果(halo effect)とは、人やものを評価するときに目立ちやすい特徴に引きずられて、他の特徴についての評価も良くなる(悪くなる)心理現象。 心理学者のエドワード・ソーンダイク氏によって名づけられた。

 

このハロー効果には2つの効果があります。

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ハロー効果

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2種類のハロー効果

ハロー効果には、「ポジティブハロー効果」と「ネガティブハロー効果」の2種類が存在します。

ポジティブハロー効果

ポジティブハロー効果とは、ポジティブな印象を受けた場合に、そのポジティブな印象に引きずられてしまう心理現象のことです。

 

例えば:面接で次のような設問があった場合、ポジティブな印象を受けますよね?

 

あああ
面接官

出身大学を教えてください。

A大学です。
(某有名大学)

 

あああ
面接官

(A大学か!!きっと仕事もできるゾ!)
(他にも色々頼めるかも…)

 

 

出身校のA大学と言うだけでポジティブな印象を受け、他の事象も引きつられてポジティブな印象を持ってしまいます。

このように、ポジティブな特徴にはポジティブな印象を抱く傾向があるのです。

 

ネガティブハロー効果

ネガティブハロー効果はポジティブハロー効果の逆で、ネガティブな印象を受けてしまうと、そのネガティブな印象に引きずられてしまう心理現象のことです。

例えば:面接で次のような設問があった場合、ネガティブな印象を受けますよね?

 

あああ
あああ

弊社に入ったら仕事はできそうですか?

すみません。

ちょっと自身がないです…

 

あああ
面接官

(自信無いのかぁ…)

(仕事頼めないなぁ)

と言ったように、ネガティブな特徴にはネガティブな印象を抱く傾向があります。

初めの印象が肝心!

ハロー効果から分かるように、最初の印象というのは非常に重要になります。

最初の印象がマイナスだと、面接では採用してもらえなかったり、

営業であれば会ってもらうことすらできなくなります。

 

それほど初めの印象は重要だということです。

この初めの印象付ける効果が『初頭効果』と呼ばれています。

最初の印象を左右する『初頭効果』

初頭効果とは、ものごとや人に対して、最初に示された情報がもっとも記憶や印象に定着しやすい効果

 

心理学者ソロモン・アッシュ(Solomon Eliot Asch)が発見した心理効果で、ソロモン・アッシュは初頭効果の実験を行いました。

被験者を2つのグループに分類、AとBのどちらかを読んだあとに、観察者に対する印象をインタビューするという実験です。

【実験】

A:ポジティブな性格が先
【ほがらか、正直、信頼できる、用心深い、短気、嫉妬心が強い】

 

B:ネガティブな性格が先
【嫉妬心が強い、短気、用意深い、信頼できる、正直、ほがらか】
【実験結果】
《Aを読んだ人の回答》
「マイナス面は多少あるけれど、全体的に見るときっといい人なんだろう」とポジティブな印象を受けた。
《Bを読んだ人の回答》
「根はいい人なのかもしれないが、うまくそれを表に出せない人」とネガティブな印象を受けた。
【結論】

「初頭効果」により、相手への第一印象・評価が大きく左右されることが科学的に証明されたのです。

 

初頭効果の注意点
初頭効果は第一印象にのみ効くため、あなた(自分)のことを知っている人には効きにくい傾向があります。

 

ハロー効果・初頭効果を用いた実践マーケティング

面接

ハロー効果や初頭効果は面接で働くことが多く、面接官は限られた時間の中で、対象者のことを面接しなくてはなりません。

ですので、見た目、言動などの情報から、ポジティブ・ネガティブのどちらかの印象を受けることで、偏った印象を与えてしまう場合もあります。

 

例えば:面接で次のようなAさんBさんの2名が面接に来たらどんな印象を受けますか?
また、採用するならAさんBさんどちらを採用しますか?

 

きっとあなたはAさんを採用すると思います。

「Aさんは見た目がしっかりしているから、きっと仕事もできるだろう」「Bさんは身だしなみが悪すぎる」と考えてしまいますよね。

 

では次の場合はどうでしょう?

 

仕事の観点から見た場合は、Bさんを選ぶ人も多いかと思います。もちろん「これから仕事を教えればAさんも戦力になる」という考えもあります。

 

といったように、人は第一印象・ポジティブ、ネガティブな印象により判断をしてしまうのです。

CMやホームページ

CMやホームページを見るとどんな印象を受けますか?

CMであれば、広告されている商品やサービスに対していい印象を受けるのではないでしょうか?ホームページであれば、その企業イメージに対して様々な印象を受けると思います。

CMやホームページは商品やサービス、企業のポジティブな印象を与えるような作りになっています。

また、CMなどで言えば芸能人を起用することで、商品やサービスの印象をUPさせることができるので、多くの企業が芸能人を起用していますよね。

芸能人が持つポジティブな印象が、商品やサービスにも影響するためです。

SNS

ハロー効果・初頭効果はSNSでも、その効果を発揮します。

例えば、SNSで次のような投稿があった場合、どのような印象を受けますか?

 

きっと「凄い!」「影響力のある人なんだ!」といった印象を受けるのではないでしょうか?

SNSでは、特にハロー効果が効きやすく、一度ネガティブな印象を与えてしまうと、引きつられてネガティブな印象を与えてしまうので注意が必要です。

 

セールス・恋愛

面接と同じようにセールスや恋愛でもハロー効果・初頭効果が効きます。

セールスマンの身だしなみが悪いとネガティブな印象を持ちますよね?

出会い系アプリで繋がった人と実際に会ってみたら、服装がダサかった…。とか、髪がボサボサで不潔に見えてしまった。

など

見た目からネガティブな印象を受けてしまいます。

ハロー効果・初頭効果は、見た目の印象が非常に重要になるのです。

商品・サービス

CMやホームページでもハロー効果が効くとお伝えしましたが、商品やサービスのポジティブ印象をさらに上げるには、口コミが必要です。

口コミ評価がポジティブな印象を与える高評価であると商品・サービスは 「内容に満足できる!」とイメージがしやすくなります。

口コミやお客様の声は、リアルな評価になるので消費者が商品・サービスを購入する判断材料になります。

ポジティブな印象を与える口コミやお客様の声をLP(ランディングページ)やホームページ、CMに入れることで、さらに売上アップにつながります。

 

🔻口コミにはバンドワゴン効果も合わせて効果を発揮されます🔻

 

まとめ

ハロー効果には、ポジティブハロー効果・ネガティブハロー効果の2つがあり、初頭効果は第一印象が大切だとお伝えしました。

この心理効果は、様々なシーンで効果を発揮します。

初頭効果でうまく第一印象をアップさせ、ポジティブハロー効果によって印象を上げることができるので、ぜひ活用してみてくださいね。

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