人の印象はポジティブとネガティブの2つの印象があります。ご自身の商品やサービスを紹介していくならできるだけ、見込み客には良い印象を持ってもらいたいですよね。
そこで今回は印象を左右させる「親近効果」について詳しく解説していきます。
この親近効果をビジネスに取り入れることで、見込み客に対して商品・サービスの印象をポジティブな印象にすることができます。
ぜひ最後までお付き合いください。
新近効果
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新近効果
親近効果とは
新近効果とは 『最後に与えられた情報により印象が決定されやすい』 という心理効果
親近効果の実験
親近効果は、一番伝えたい内容を最後にもってくることで、最後に持ってきた内容の印象を強めてくれる効果です。
例えば、次のAとBどちらが良い印象に残りやすいでしょうか?
A:この商品は機能が充実していますが、その分価格が高い
B:この商品は価格が高いですが、機能が充実しています。
AとBどちらも同じことを伝えていますが、Aではメリットを先に伝え、デメリットを後に伝えています。逆に、Bではデメリットを先に伝え、メリットを後に伝えています。
AとBどちらが良い印象が残るかというと、親近効果が働くため、Bの方が良い印象を与えます。
このように、デメリットを先に伝え、メリットを後に伝えることで、良い印象を与えることができます。
この効果を親近効果と言います。
親近効果の例
親近効果をイメージしやすい例が、CMなどが挙げられます。
テレビCMを視聴すると、かなりインパクトがあったり、ストーリー性を盛り込んでいて、見ていて楽しかったり、興味をそそられますよね。
ハズキルーペ
2019年4月度 CM好感度ランキング1位を獲得した「ハズキルーペ」
ハズキルーペかなり記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?
あの「ハズキルーペだ〜い好き!」でお馴染みですよね。
ハズキルーペのCMを見ていただくとわかるのですが、ルーペをお尻で踏んでも壊れない丈夫さ(インパクト)とメイドインJapanを強調しており、CM内の殆どが「ハズキルーペ」の単語を連呼しています。
さらに、CMラストに「ハズキルーペだ〜い好き!」や「ハズキルーペ」の単語を使っています。
なぜ「ハズキルーペだ〜い好き!」が記憶に残ったのか?
これは私の見解ですが、ルーペをお尻で踏んでも壊れない丈夫さでインパクトを与え、CM中にずっと「ハズキルーペ」を連呼+CMの後半に「ハズキルーペだ〜い好き!」のフレーズを出すことで、親近効果が効き印象に残ったのだと考えます。
もちろん、他にもメラビアンの法則なども相乗効果を発揮していると思いますが…。
とはいえ、最後に与えた情報により印象を決定してしまうのが親近効果です。
親近効果をビジネスに取り入れる方法
親近効果が最も効果を発揮するのは「口コミやお客さまの声」です。
なぜ、口コミやお客様の声で親近効果が発揮されるのか疑問に思いますよね。
LP(ランディングページ)やセールスレターには必ずと言っていいほど、口コミやお客様の声が表示されています。
LP(ランディングページ)やセールスレターにはテンプレートが存在しますが、このテンプレートを見ても口コミやお客様の声を表示する箇所がほぼ決まっており、提示箇所は、最初と最後に表示。または後半に表示されている場合が多いです。
これは親近効果を狙って、わざと口コミやお客様の声を後半に表示させているためです。
なぜ、口コミやお客様の声を入れた方がいいのか?
その理由については以下のウィンザー効果・バンドワゴン効果を参照してください。
なぜ口コミやお客様の声はLP後半に表示するべきなのか?
これは親近効果が働くからといえます。
この親近効果を試した慶応義塾大学大学院が行なった実験があります。
慶応義塾大学大学院が行なった実験
【実験内容】
Webページの最初にネガティブな口コミを掲載し最後にポジティブな口コミを掲載しました。被験者には、Webページを通読してもらい口コミされた商品やサービスに対してどのような印象を受けたか。という実験。
被験者はWebページ全体を通してポジティブな印象を持つ結果になった。
口コミやお客様の声 注意点
まとめ
今回は親近効果をお伝えしました。
この効果は口コミやお客様の声などで使われることが多く、先にネガティブ要素、後にポジティブ要素を伝えることで、最終的には後のポジティブな印象を見込み客に与えることができます。
この親近効果を使って、見込み客の印象を良くすることができるので、LP(ランディングページ)、セールスレターを作る際に取り入れてみてください。
もちろん、対面のセールスや恋愛などでも使えるテクニックなので、先にネガティブ、後にポジティブを伝えるとだけ覚えておいてくださいね。